徳山ダムとは?岐阜県が誇る巨大ダム
岐阜県揖斐川町に位置する 徳山ダム は、日本最大級の規模を誇るロックフィルダムです。
高さは161m、堤の長さは427m、そして総貯水容量は実に6億6,000万立方メートル。これは日本一の貯水量で、首都圏の人々が使う年間水量の半分に匹敵すると言われています。
日本最大級の規模を持つダム
実際に目の前にすると、写真や数字以上の迫力を体感できます。巨大な堤体は壁のようにそびえ立ち、そのスケールに圧倒されました。
徳山湖の美しい景観
ダムによって誕生した湖は「徳山湖」と呼ばれています。晴れた日には青空や山々を湖面に映し出し、幻想的な景色を楽しめます。春は新緑、秋は紅葉と、四季折々の表情が見られるのも魅力です。

徳山ダムの構造を解説|ロックフィルダムとは
ロックフィルダムの仕組み
徳山ダムは ロックフィルダム という形式で造られています。ロックフィルダムとは、岩石や砂利、土を積み上げて造るダムで、中心部に水を通さない「遮水ゾーン」を配置するのが特徴です。
徳山ダムに採用された理由と特徴
徳山ダムでは中央に粘土質の遮水壁を置き、その両側を砂や砂礫で支え、さらに外側を岩石で覆う三重構造になっています。これにより水圧を分散し、巨大な水量を安全に支えられるのです。
地震に強い構造と安全性
ロックフィルダムは地盤が柔らかい場所でも建設でき、地震に対しても強いというメリットがあります。日本最大級の規模を誇る徳山ダムに、この方式が採用されたのは納得でした。
徳山ダムの役割と機能
洪水調節と治水の重要性
木曽川水系に属する揖斐川は、これまで大雨でたびたび氾濫してきました。徳山ダムは洪水調節機能を持ち、下流の岐阜市や名古屋方面の浸水被害を防ぐ重要な役割を担っています。
水資源の安定供給
愛知・岐阜・三重といった都市部へ安定的に水を供給しています。人々の生活や産業を支える存在として、私たちの暮らしに直結しています。
水力発電による再生可能エネルギー
徳山ダムの水は水力発電にも利用され、環境にやさしい再生可能エネルギーの供給源としても機能しています。

徳山村の歴史とダム建設の背景
水没した徳山村と住民移転
徳山ダムの建設によって、かつてこの地にあった「徳山村」が湖底に沈みました。約400人の村民が暮らしていましたが、全員が移転を余儀なくされたのです。
資料館や記念碑で学べる歴史
現在はダム周辺や資料館で、徳山村の歴史や暮らしを学ぶことができます。観光で訪れるときには、この背景を知ることで徳山ダムへの理解が深まります。
実際に徳山ダムを訪れてみた感想
ダム堤体の迫力と景色
ダムの上を歩いてみると、片側には徳山湖の大きな水面、反対側には深い谷が広がり、まるで天空の道を歩いているようでした。
湖面に映る山々の美しさ
湖畔に立って眺めると、水面が山や空を映し込み、自然と人工の融合を感じます。静かな景色に心が癒されました。
ドライブやツーリングにおすすめのルート
徳山ダムまでの道は山道が続きますが、整備されていて走りやすく、ドライブやツーリングに最適です。途中の渓流や山の風景も楽しめるので、車好き・バイク好きにも人気のスポットです。

徳山ダムへのアクセス情報
車でのアクセス方法
- 名古屋方面から:約2時間
- 岐阜市から:約1時間半
駐車場も完備されているので、車での観光が便利です。
公共交通機関を利用する場合の注意点
最寄り駅やバス停からは距離があり、公共交通機関だけでのアクセスは難しいため、車で訪れるのがおすすめです。
まとめ|徳山ダムは一度は行きたい絶景スポット
徳山ダムは、
- 日本最大級の規模を誇るロックフィルダム
- 洪水調節や水資源供給といった社会的役割
- 徳山村水没という歴史的背景
- 湖と山々が織りなす絶景
と、多くの魅力を持つ岐阜県の観光スポットです。
自然と人間の技術が融合したこの巨大建造物は、一度訪れる価値があると強く感じました。岐阜旅行の際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

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